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販売方法の拡張や事業成長に伴ってECサイトをShopifyに移行したいというご相談が増えてきました。
しかし、ECの移行は立ち上げよりも複雑な作業が発生するため、注意して行わないと思わぬエラーが発生することがございます。
コンバートECがこれまで移行案件に携わる中で蓄積してきた安全なECサイト移行についてまとめますので、移行を検討している方の参考になれば幸いです。
Shopifyの構築や運用に関する具体事例はこちら
移行する目的を明確にする
まずは現カートシステムから新カートに移行する目的と背景を整理することを推奨しています。
カートシステムによって得意なこと不得意なことがある上に、維持費もかなり違ってきます。
現在の事業フェーズに合わせたカートシステムを選定するためにも目的や背景の部分はプロジェクト完了までチームで共有できるようにしておきましょう。
コンバートECではShopifyへの移行を専門に行なっていますが、他社ECからShopifyへ移行を検討する理由として下記のようなものをよくお聞きします。
- データの入出力が行いやすいCSV設計を行いたい
- メールマガジンなどの販促活動を効率的に行いたい
- セット販売や予約販売など、販売方法を拡充したい
- EC業務を極力自動化したい
- ノーコードでサイトの改修を高速で行いたい
移行の目的や背景を整理することで構築段階にも必要な機能やそれにコストが見合うかなどの判断を行いやすくなります。特にShopifyでは同じ機能を持ったプラグインでもどこまで拡張するかによって費用が大きく異なります。
コストを抑えてかつ理想のECを構築するためにも是非行ってください。
現ECをそのまま再現しようとしない
プロジェクトを開始した後によく聞く問題がこちらです。
移行する際に単なるバージョンアップとしてプロジェクトが開始されると、既存カートのシステムをそのまま引き継げるという認識になりがちですが、カートシステムによって出来ることと出来ないことがございます。
ここではShopifyへの移行事例を中心にご紹介いたします。
支払い方法
Shopifyではほとんどの支払い方法に対応しておりますが、Amazon Payは非対応です。
Amazon Payでの決済が多いショップは移行判断を慎重に行なってください。
ちなみにAmazon Payは2025年1月に非対応となりましたが、その後ショップの売り上げが大きく下がったという報告は支援先からは受けていないのでクリティカルなものではないのかもしれません。
決済までのUX
ここがカートシステムによって大きく変わる部分ではないでしょうか。
Shopifyでは頑強なセキュリティを実現するためにチェックアウト画面はほとんど編集できません。
「お届け日時」や「備考」などの補足情報を取得する必要がある場合はカート画面で取得する必要がございます。

ブログの構造について
SEO施策に注力されているショップに特に注意して欲しい内容です。
WordPressなどシステムではカテゴリーとタグで区分けすることになると思いますが、Shopifyに関してはタグのみで管理します。
ブログ設定箇所に「ブログを管理する」という項目があるので誤解されがちですが、これはWordPressでいうところの「カスタム投稿」というものにあたるので、別ジャンルのブログ扱いになります。

送料設定について
Shopifyの送料はグループごとに管理する仕様です。
デフォルトでは「一般配送料」というグループに全ての商品が割り当てられます。
「都道府県別の送料」や「〇〇円以上は配送無料」や「〇〇kg以上は配送無料」といった設定が可能です。
特定の商品だけ全く別の設定にしたい場合は「カスタムプロファイル」という項目から別の送料ルールを設定できます。

その他カートシステムの移行時に発生しがちなポイントが各所にございます。
もし気になる場合は一度コンバートECまでご相談ください。
他社カートシステムからShopifyへの移行にご興味がある方はこちら
カートシステム移行で意識したいこと
プロジェクト完了期間を明確にする
プロジェクト開始前に完了期間をチーム内で設定しましょう。
移行プロジェクトということは、既存カートシステムの運用と並行してプロジェクトを進めることになります。
その場合、CSやマーケティングチームなどが両方のプロジェクトに関わることになり進行が滞ることがございます。
既存カートシステムの契約期間と、Shopifyの本契約への切り替えなど、コスト面にも関わることなので完了期間の設定は非常に大切です。
コンテンツ移行設計
既存カートシステムで管理しているブログ記事や商品画像、お客様情報の移行をどう行うかの設計は事前に取り決めておきましょう。カートシステムによって管理方法が変わるので、ShopifyのCSVフォーマットに整理できればアプリでインポートが可能な場合が多いです。
先述の通り、ブログ記事はURL構造が変わります。どうしても変更しないといけない場合はShopifyのリダイレクト機能で設定することをおすすめしております。
アプリの選定
Shopifyでは様々なアプリがあるので選定が非常に大切です。
例えば、レビューアプリひとつとっても、「レビューのみを回収したい場合」と「レビューに対してクーポンを付与したい場合」では費用が変わってきます。
必要な機能を見極めて必要以上のコストが発生しないようにしましょう。
ドメイン/サーバーの切り替え
ドメインに関してはShopifyへ移行する際の補足記事が多く存在しているのでそちらをご覧いただくことを推奨していますが、意外と発生しがちなのがサーバーに関してのエラーです。
ショップによってはカートシステム内のサーバーを使用しているのでメールアドレスで使用しているドメインも移行が必要な場合があります。
Shopifyの構築が完了して移行直前に慌ただしくならないよう、事前に確認しておきましょう。
お客様へのお知らせ準備
自社ECにとって一人のお客様から複数回買っていただくことは非常に大切です。
そのために、移行後にお客様の離脱を防ぐように事前告知や移行リリース後の記念キャンペーンなどでケアしましょう。
カートシステムを移行すると基本的にはマイページへのログイン情報がリセットされます。
メルマガやお知らせ箇所などで伝えるようにしましょう。
その他、ショップの状態によって検討すべきポイントが多数ございます。
自社内だけで移行を進めるのが不安な場合は是非ご相談ください。
まとめ
以上、カートシステムを移行する際の注意点とよくお聞きするエラーをご紹介しました。
ショップの運用状態によって移行に関する注意点が大きく異なるため、今回は基礎的な内容にとどまっているかと思います。
コンバートECでは「自社のショップだとどうやって移行すべき?」「どんな機能を入れたらさらなる売上を目指せそう?」など、ご相談を承っております。
是非お気軽にお問い合わせください。
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よくあるご質問
最初に「なぜ移行するのか」を言語化して、チームで最後まで共有してください。
目的が曖昧だと、移行中に要望が増えて工数とコストが膨らみやすくなります。
CSVで運用を楽にしたい、販促を効率化したい、販売方法を増やしたい、業務を自動化したい、など“判断軸”を先に固めるのが安全です。
同じ見た目・同じ動きで全部再現するという前提は危険です。
カートによってできることが違い、Shopifyは特にチェックアウト画面がほとんど編集できません。たとえば「お届け日時」や「備考」などの追加情報が必要なら、チェックアウトではなくカート画面側で取得する設計に切り替える必要があります。
決済は要注意です。たとえばShopifyはAmazon Payに対応していないため、Amazon Pay比率が高い場合は移行判断を慎重にしてください(代替の決済手段の用意や周知もセットで検討が必要です)。
URL構造が変わる可能性が高いので、移行前に「どう移すか」を設計してください。
WordPressのようにカテゴリ+タグで管理していた場合でも、Shopify側はタグ管理中心になるため運用の考え方が変わります。
URLが変わるなら、Shopifyのリダイレクト機能で旧URL→新URLの転送を用意して、検索流入を落としにくい形にします。
「ドメイン/サーバー」と「お客様への告知」でバタつきやすいです。
ショップによってはメールアドレスで使っているドメイン移行が絡むことがあり、直前にエラーが出やすいので早めに確認しておくのが安心です。
加えて、移行するとマイページのログイン情報がリセットされるのが基本なので、事前告知や移行後キャンペーンなど、離脱を防ぐ案内を準備しておくとトラブルが減ります。






