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ECサイトのSEOが難しい理由
ECサイトは検索エンジンから見ると、似たような構成のページが大量に存在しやすい媒体です。
商品ページがテンプレ化して説明文が薄くなったり、色・サイズ・並び替え・絞り込みといった機能によって近い内容のページが増えたりします。
さらに、季節や在庫によって売りたい商品や検索需要が変わるため、放置していると最適な状態が崩れやすいのも特徴です。
こうした背景が、ECのSEOを「難しい」と感じさせる要因になっています。
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ECサイトのSEOで重要な「コレクション(一覧)ページ」
ECのSEOで安定して成果につながりやすいのは、商品ページだけで勝負するのではなく、コレクションページ(商品一覧ページ)を主役に据える考え方です。
商品ページは型番や商品名など、かなり具体的な検索に強い一方で、比較・検討フェーズのユーザーが使う大きな検索語句はコレクションページの方が受け皿になりやすいからです。
言い換えると、コレクションページで集客し、商品ページで購入を後押しする流れを作ることがEC SEOの王道になります。
EC SEOの施策は「設計→整備→改善」で考える
ECのSEOは、思いつきでページを増やすほど成果が出るものではありません。
まず「どの検索意図を、どのページタイプで受け止めるか」を設計し、その後にコレクション構造や内部リンク、重複URLの整理などの整備を行い、最後にSearch Consoleや売上データをもとに改善を繰り返します。
この順序が崩れると、コンテンツが増えても評価が分散し、伸びが鈍くなってしまいます。
コレクションページのSEO対策
コレクションページに入れるべき情報
コレクションページは商品が並んでいるだけだと「選ぶための材料」が不足し、検索意図も満たしにくくなります。
そこで、ユーザーが迷いやすいポイントを先回りして解決する情報を補います。
たとえば、このコレクションで買える商品の特徴を短く要約したうえで、用途別の選び方や比較軸を提示すると、検索エンジンにもユーザーにも「このページは役に立つ」と伝わりやすくなります。
人気商品やおすすめの紹介、よくある質問などを添えると、購買判断にもつながりやすくなります。
コレクションテキストは“上部と下部”で役割を分ける
コレクションページに文章を入れると回遊が落ちるのでは、と不安に感じることがあります。
そこで効果的なのが、上部は短く、下部でしっかり解説する構成です。
ページ上部では「何が買えるコレクションなのか」を100〜200字程度で簡潔に伝え、下部に選び方や比較、FAQのような情報を置くと、一覧の視認性を保ったままSEOと購買判断を強化できます。
内部リンクはコレクション中心に設計する
コレクションを主役にすると、内部リンクも自然に整理されます。
特集や比較記事からコレクションへ誘導し、コレクションから売れ筋・推したい商品へ流し、商品ページでは関連コレクションや関連商品へ回遊させる。
こうした動線を作ることで、サイト全体の評価が部分最適ではなく全体最適として積み上がっていきます。
商品ページのSEO対策
商品ページで差がつくのは「独自情報の密度」
商品ページは構成が似通いがちなので、説明がメーカー文の転用だけだと差別化が難しくなります。
強い商品ページは、スペックを見やすく整理し、どんな人がどんな場面で使うと満足しやすいかを具体的に描き、注意点まで含めて購買判断を助けます。
サイズ感や互換性のように購入前に不安になりやすいテーマは、FAQとして明文化しておくと、検索ニーズにも購入率にも効きやすいです。
さらに、他モデルとの違いを比較として示せると、ユーザーにとって価値の高いページになります。
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在庫切れ・終売ページは「残し方」が重要
ECでは在庫切れが起きるため、ページ運用のルールが必要です。
一時的な在庫切れならページは残し、再入荷通知や代替提案を置く方が、検索流入もユーザー体験も守れます。
終売の場合も、単純に404にするのではなく、近い代替商品や上位コレクションへ導線を作ると、評価と売上の落ち込みを抑えやすくなります。
ECサイトにおけるSEOでの注意点
絞り込み・並び替えの「URL増殖」を放置しない
ECでありがちな落とし穴が、絞り込みや並び替えによって似た内容のURLが無数に生まれることです。これを放置すると、検索エンジンがどのページを代表として評価すべきか迷いやすくなり、評価の分散につながります。
基本は、検索需要が見込める条件の組み合わせだけを狙いとして残し、それ以外は代表となるコレクションページへ評価が集まるように整理します。
並び替えや追跡パラメータも同様で、インデックスされ続けると無駄が増えるため、方針を決めて制御することが大切です。
画像最適化をしないと速度低下を招く
ECは画像が多く、アプリやタグで機能追加もしやすい分、速度が落ちやすい傾向があります。改善の中心は、画像の最適化と不要なスクリプトの整理です。
見た目や機能を保ちながら、ページ表示に直結する要素から優先的に軽くしていくと、検索評価とCVの両方に効きやすくなります。
ECのSEOで成果を出すための実践ポイント
「どのページで何を狙うか」を先に決める
ECのSEOが伸びない原因の一つは、すべてを商品ページで取りにいこうとすることです。
検索意図には段階があり、比較検討の入口はコレクションが向き、商品名や型番など具体的な検索は商品ページが向き、購入前の悩みはガイド記事が向きます。
ここを割り切ると、作るべきページと強化すべき箇所がはっきりし、成果が出やすくなります。
需要のある“絞り込み”だけを固定ページ化する
絞り込み自体は便利ですが、SEOとしては扱いが難しい機能です。
そこで有効なのが、「検索される条件だけ」を選抜して専用のコレクション(固定URL)として作ることです。
たとえば色や機能など、需要が明確な条件でコレクションを用意し、そのページに選び方や比較、FAQを持たせると、フィルタの利便性を保ちながらSEO上の評価も作りやすくなります。
コレクション下部に“判断材料”を置いてCVも上げる
SEOを意識して文章を足すだけだと、ユーザーの購買判断に直結しないことがあります。
コレクション下部では、選び方を手順化したり、比較の観点を整理したり、よくある失敗を先に潰したりするなど、意思決定を助ける情報を入れるのが効果的です。
こうした情報は検索意図に合致しやすく、結果としてCV改善にもつながりやすいです。
レビューとQ&Aを「反映→更新」して資産化する
レビューやQ&Aは、ユーザーが本当に知りたいことが集まる貴重な材料です。
集めるだけで終わらせず、よく出る不安や質問を商品説明やコレクションの選び方に反映させると、ページの完成度が上がります。
運用としては、一定期間ごとにレビュー傾向を見直し、説明やFAQを更新する流れを作ると強いです。
Search Console起点で伸びしろを拾う
施策の優先順位に迷ったら、Search Consoleを起点にすると合理的です。
表示回数が多いのに順位が低い場合は、タイトルや見出し、本文の焦点がズレている可能性が高く、整えるだけで伸びやすいです。
掲載順位は悪くないのにクリック率が低い場合は、タイトルの訴求や説明のわかりやすさが改善ポイントになります。
商品ページが伸びにくいなら、コレクション側で受け止めて商品に送る導線に変えると改善するケースも多いです。
リニューアル・移行時はURLと内部リンクを最優先に守る
ECはリニューアルで検索流入が落ちやすい領域です。
原因の多くは、URL変更と内部リンクの崩れにあります。
可能な限りURLを維持し、やむを得ず変更する場合は301を漏れなく設計します。
そのうえでコレクション階層、パンくず、内部リンクを再構築し、サイトマップ更新とSearch Consoleでの監視まで含めて「落ちない移行」を設計することが重要です。
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よくあるご質問
基本はコレクションページが優先です。比較検討の入口となる検索はコレクションで受け止め、商品ページは商品名・型番など具体的な検索で取りにいく設計にすると安定します。
上部は短く要点だけ伝え、詳しい解説は下部に置くと回遊を邪魔しません。文章は「SEOのため」ではなく「選びやすさのため」に入れると自然になります。
一時的な在庫切れなら削除せず残し、再入荷通知や代替商品を提示する方が望ましいケースが多いです。終売の場合も、近い代替や上位コレクションへの導線を用意すると損失を抑えやすくなります。
施策内容とサイト規模によりますが、土台(コレクション強化・重複整理・内部リンク)を整えると、数週間〜数か月で改善の兆候が見え始めることが多いです。継続的な更新と改善が前提になります。







